新中間階級からのアプローチ

また,由井(1986)はマンション開発にともなう入居者によって格上げ現象が確認できた
ことからジェントリフィケーションの可能性を提示した。

ジェントリフィケーションの理論に関して,藤塚(1994)は制度論(Williams;
1976,1978),段階モデル,地代格差論(Smith;1987a),新中間階級,
マージナル・ジェントリファイヤーの5つに関して理論的探求を試みているが,
この整理の仕方には方法論,研究対象が混在している。ジェントリフィケー
ションについてのアプローチの分類としては,形態学的アプローチ,制度論
(政治学的アプローチ),地代格差論(経済学的アプローチ)に大きく分けられ,
新中間階級からのアプローチは経済学的にも制度的アプローチにも関連する。
レイ(Ley;1983)やスミス・ウィリアムズ(SmithandWilliams;1986)
はジェントリフィケーションを建造環境や不平等発展(unevendevelopment)
への投資という資本の循環として経済理論的考察を試みている。

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しかしながら,経済学的アプローチのみでは現象の主体であるジェントリ
ファイアーヘの分析が十分ではなく,幅広い分析が要求される。そもそもジェ
ントリフィケーション自体が都市内部地域における住宅更新と密接に関係して
いることから,一部の階級論争のみを扱った研究を除けば,ジェントリフィ
ケーション研究そのものが都市内部地域におけるハウジング研究ということが
できる。以下では,とくにハウジング研究との関連から,新たにジェントリ
フィケーションにかかわる問題を居住者であるジェントリファイアーの居住特
性の関連から整理することを試みる。

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