家の画一化

たしかに家の画一化はある面では技術の進歩の結果でもあるわけです。冷暖房・除湿技術の進歩が、風通しのためにプライバシーの保護を犠牲にせざるを得なかった造りを、プライバシーも保護され除湿・冷暖房も可能な家にしたように、家の造りを規定する要因から自然環境条件が取り除かれた結果でもあります。しかし大量生産、コストダウンなどの経済的要請が画一化を押し進めたという側面や、住まいそのものに対する考え方によることの方が多いように思われます。家を自分の好みにあわせて造り変えるというのはそれが持ち家ならば可能ですが賃貸住宅ではそうもいかないという意見もあります。しかし住まいによる自己表現は何も建物全体でしかできないものではありません。部屋の中だけでも可能です。したがって壁紙や棚、飾りつけの制限はできるだけ少なくしたいものです。その意味では最近の公団住宅にあらわれた、内装や間仕切が居住者の自由になる「フリープラン賃貸住宅」は注目に値する形態かもしれません。ところで、不動産に関するあらゆる情報は、←こちらから収集できます。
・庭をなくした家
最近の家、なかでも都市部やその周辺などでみかける建て売り住宅では、庭がないか、あっても極めて狭いものが多いように思えます。こうした地域では地価がかなり高いので庶民の手に入る価格では仕方がないのかもしれませんが、そうした家が壁をくっつけるように密集しているのをみると、せっかくの一戸建ても集合住宅と差がないように思えてなりません。こうした庭空間を欠いた最近の住宅づくりは家の非個性化をさらに押し進めるように思えます。農家の場合も都市の住宅でも、庭は交流の場として重要な意義をもっているだけでなく、住む人の趣味がよく表される空間でもあります。また庭と家を繋ぐ縁側の空間も、非日常的な場面では特別の使い方をするように、多様な機能をもつ空間でした。

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